INTERVIEW

2022.01.14

田口淳之介インタビュー

――11月3日ZEPP TOKYOにて行われる『田口淳之介 Diamond Special Events』 1部「ボカロJUNction vol.1」 2部「Diamond Fes presents 田口淳之介 Autumn LIVE in TOKYO」と、11月5日ZEPP NAMBAにて行われる『Diamond Fes organized by 田口淳之介 at Zepp Namba』について詳しく伺っていきたいのですが、まず、田口さんが演者としてだけではなく、イベントを仕切られるということに携わられることになった経緯からお聞きしてもいいですか?

「前事務所を辞めて5年、そこからユニバーサルに所属していた時期は、制作という部署の方々といろいろな意見交換をさせてもらいながらライヴ制作を進めてきていたんですが、完全に独立してからは、毎月の月1ライヴとか自身の節目のライヴだったりとか、ディナーショーとかを、会場を抑えて、会場のスタッフさんと金額の交渉をしたり、予算も考えながら自分で企画して作って来ている経緯もあったので、今回のイベントの企画に関しても、自分の中では特に、改めて“イベントを仕切る”という感じはしていなくて、とても自然な流れの中にあったお話だったんです。もともと、僕は学生時代から学級員タイプで、自分から何か新たに事を起こしたい、とか、新しいことにチャレンジしてみたいっていう性格なので、今回もそういう心持ちで向き合っている感じではありますね。ライヴ制作というものも、制作スタッフを通してですが、いろいろと携わって来てはいたので、今回も一番根底にあったのは、来てくれるファンのみなさんが楽しんでくれることを第一に考えましたね」

――演者のみに徹するというところから、より一歩踏み込んだ形で公演に接するようになってみて感じることはありましたか?

「楽しいですね。より多くの人とやり取りをした上で、いろんなことがひとつずつ形になっていくので、それもひとつ楽しいですし、今回もダイヤモンドブログさんから声を掛けて頂いて、一緒にライヴを作ることになったんですけど、だんだん仲間が増えていくこともとても嬉しいし、新たな楽しみが増えていってる感じがします。今まで通りプレイヤーでももちろんあるんですが、これまで以上に制作に関わって作り上げていくという喜びは、すごく大きかったりしますね。今回のイベントを手掛けることで改めて感じたのは、自分の人生を振り返っても、いろいろと逆境が多かった中でこんなにも力になってくれる方々や仲間が居てくれるということ。それは本当に改めて幸せに感じたところでもありました。今回のお話も、発端は、去年の夏に『DIAMOND FES』にお声がけ頂いて出演したのがきっかけで、ちょこちょこといろいろお声がけ頂いて一緒にやらせて頂いて来たんですけど、今回また一緒にライヴさせて頂くことになって。最初はワンマンでお声がけ頂いたんです」

――最初はワンマンだったんですか?

「そうなんです。でも、せっかくだから1部と2部を全く違うステージにしてみるのはどうかな? っていうご提案をさせて頂いたんです。制作はダイヤモンドさんがガッツリ入ってくださっているので、僕は内容の企画提案に徹して向き合えているので、とても心強いし、より内容に集中出来ている感じはありますね」

――11月3日ZEPP TOKYOと11月5日ZEPP NAMBAでは全く違う面子ですもんね。さらにそれぞれが2回公演ですし。

「そうですね。全く違うフェスみたいな。3日と5日という至近距離の中で、4公演全く違うステージをやるって、正気かな? って感じですよね(笑)。普通は同じ演目で東京と大阪でやるって感じだと思うんですけど、4公演とも全く違うって(笑)。観る方は絶対に楽しいと思うんですけど、作る方はめちゃくちゃ大変という(笑)。でも、見てくれる人の為に作っているステージなので、それでいいのかなって思っているんです。4回全部観てみたい! って思ってもらえるステージにしたいから。東京のライヴにも大阪のライヴにも、各地から集まってくれると思うので、せっかく遠くからも来てくれるなら、全部の公演を違うものにして楽しんでもらいたかったんです」

――11月3日ZEPP TOKYOの1部は『ボカロJUNction vol.1』ということで、たくさんのボカロアーティストを集めたフェスですよね。

「『ボカロJUNction vol.1』は、僕が去年企画していたイベントライヴでもあったんです。それがコロナで延期になってしまったこともあり、共演者であるボカロや踊り手やボカロPやバンドメンバーもすごく残念がっていたし、ちゃんと形にしたいなって想いがあったので、やっと今回形に出来たので、すごく嬉しいです。僕がボカロに深く興味を持つようになったきっかけは、2019年の1月から3ヶ月、大阪のABC朝日放送のラジオでボカロをテーマにしたラジオをやらせてもらっていた経験からです。もちろん、その前も、初音ミクの存在とか、小林幸子さんが歌われていたボカロ曲「千本桜」とか、『ニコニコ超会議』の存在とか、多くの人達が知っているくらいの認識はあったんですけど、深く知るようになったのは、そのラジオ番組がきっかけで。すごく刺激を受けましたね。ボカロPとはどういう人達で、それがどういう二次創作、三次創作で広がっていっていたのか? というところを番組を通して掘り下げていったときに、“ボカロP”と呼ばれる一般人的な存在の人が作る曲が何万回再生もされて、一気にスターダムに駆け上がっていく様に、すごく夢を感じたというか。その番組の中でも、ボカロPとボカロをマッチングさせてカラオケ配信にしたり、ライヴにしたりということも企画してたので、それをイベントにしたら面白いんじゃないかな? って思ったんです。その想いが今回の『ボカロJUNction』というイベントに繋がった気持ちでしたね」

――たしかに。ボカロPとかボカロ、踊り手って、ネットの中の住人なイメージが強いので、リアルなライヴは嬉しいでしょうからね。

「そう。リアルに勝るものは無いなって思うんですよね。ネットの文化でこその楽しみ方っていうのもあるとは思うんですけど、その空間にいないと伝わらない熱量というのもあると思うので。僕はライヴを1番大切にして来た人間でもあるので、実際に見に来てもらって、そこでしか味わえない空間を感じて欲しいなって思ってます」

――人選はどのように?

「僕がご一緒させて頂きたいなと思って、こちらからお声かけさせて頂いた方もいましたし、去年開催しようと思ったときに公募をかけさせて頂いた中から選ばせて頂いた方もいますね。詩人さんと弟の姉さんは、もう10年選手なんですよ。結構なキャリア組だったりもするので、その方達にボカロ業界のノウハウを教えてもらいながら、いろいろと考えてブッキングしました。いろんなアドバイスを頂けたりもしたので、すごく勉強になりましたね」

――ライヴならではの良いものが作れそうですか?

「今日も朝から踊り手のチームとリハーサルをやってたんですけど、本当に楽しいものが作れてる手応えはありますね。自分自身がワクワクが止まらない感じなんです。良いSHOWになるなって、みんなが思えているんです。本番がより楽しみになったし、そういうワクワクした気持ちがモチベーションを高くしてくれてる感じがありますね」

――作り手のそういう感情は観る側にダイレクトに伝わりますからね。楽しみです。大阪の『Diamond Fes organized by 田口淳之介 at Zepp Namba』の1部はどういったライヴ内容になるんですか?

「大阪は『Diamond Fes』をオーガナイズしたライヴになりますね。出演者はほとんど僕の友達なんです。ラジオもあったり、その前からも仕事でも大阪に行くことが多かったので、大阪のアーティストと交流が多いんです。それもあって、今回大阪ならではのイベントが出来たら良いなという思いと、その人達と一緒にステージに立ちたいなという思いもあって企画しました。スタイルとしては、完全にフェス形式です」

――ご友人とは?

「スリート系の繋がりだったりしますね。みんなシンガーとかダンサーチームとかDJユニットなんです。CHIMICHANGAは最近僕の楽曲でもフィーチャリングしてくれたりしていたり、Team B Produced by Takuya Matsunagaは、僕の楽曲の振り付けをやってくれていたりしてる仲間なんです。もう10年以上の仲になる人達もいるんです」

――今までライヴでご一緒されたことは?

「ちょこちょこゲスト出演してくれたりとかはあったんですけど、こうやってそれぞれがライヴで同じステージでパフォーマンスするというのは今回が初めてになるので、是非観に来て頂きたいです。今回、この企画を持ちかけてイベントの説明をしたら、みんな俺の為だったら何だって協力するよ! って熱い言葉をかけてくれたこともあって、その気持ちもすごく嬉しかったです」

――また東京での『ボカロJUNction vol.1』とは違った魅力がありますね。田口さんの音楽スタイルに携わっている人達の活動もリアルに体感出来ることで、より深く田口さんの音楽への想いにも触れられる感じのライヴになりそうですね。

「本当にそうですね。いろんな関係性を知ってもらえることで、より僕が音楽を通して伝えたいものを知ってもらえる気がしています」

――本当にそれぞれ違った魅力の公演になりそうですね。東京・大阪の2部は両方とも田口さんのワンマンライヴになるんですか?

「そうです。2部は両方ともワンマンライヴです。でも、ライヴスタイルは両方とも違うんです。東京の2部はバンドスタイルで、大阪の2部はダンススタイルでのワンマンになるので、全く違う2本なんです。内容も全く異なるものですね。どうしても観に来れない事情のある方々には配信もありますので、是非是非、そちらの方で楽しんで頂けたらと思います。リアルで体感してもらえるのが1番だとは思うんですけど、配信は切り取られる部分の面白さもあって、別物として楽しんで頂けると思いますので、是非、ご無理の無いように楽しんでもらえたら嬉しいです」

――またここをきっかけにいろんな楽しいことが企画されていきそうですね。

「そうですね。『ボカロJUNction』も今回初の試みになりますので、本当にここから広がっていくと思いますので、僕自身も楽しみです! また、田口淳之介のワンマンライヴとしても、月1ライヴとはまた違ったステージをお届けしていこうと思っているので、是非、楽しんで頂けたらと思います」

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